皆様こんにちは。今号では前号(コカインと昔の自分 Pt.1 -)に引き続き、私が薬物依存症、アルコール依存症から脱出した過程を恥ずかしながら綴ってみたいと思います。
今号では綺麗事の様に聞こえるかもしれませんが
私と同じ様な方や、周りに薬物依存症、アルコール依存症で苦しんでる、ご家族、恋人、友人、仲間、etc
そんな方々の解決に少しでも力になれれば、何かのヒントになれば、もしかしたらと思い筆を取ってみます。
(ここから前号(コカインと昔の自分 Pt.1 -)の続きです)
■さていよいよ初診ですが・・
初診では私の職業、何の依存症か、などなどの聞き取りのみで終了でした。
拍子抜けした感が否めない記憶があります。
次週までの薬は今までの処方通り出してくれました。エリミンは出ませんでしたが、デパスは出してくれた記憶があります。
今後、中毒になる恐れのある薬は一切処方されませんでした。
先生曰く
効きを感じる薬(エリミンなど)は中毒になりやすい
との事でした。
確かにエリミンなどは飲んだほぼ瞬間に緊張取れるし、そりゃハマるわな、と今思います。
私はエリミンについてはクリニックから処方箋で月40錠もらっていたので
出し続けていた医者(クリニック)は相当悪いやつなんだと思います。(実際エリミンは処方中止になりました)
医者(クリニック)が薬屋な場合も多々あるので製薬会社がよく接待しています。
薬が売れればそれでいいんだというのは
さすがに医療ですから遠慮して頂きたいものです。病気を治すどころか薬漬けジャンキー人間の出来上がりになってしまいます。これで私はエリミン中毒になってしまいました。処方箋でハイになるってやつですね。最悪です。
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■そして次週の診療です
ここで主治医との初対面になります。
お医者様(以下:先生)からほぼ開口一番に
●先生:【初めまして。私はあなたの敵になりたくないんです】
✖私 :【ホントですか!? よかった!よろしくお願いします!】
●先生:【どうでしたかこの1週間?】
✖私 :【この1週間はコカインをやらずに済みました】
●先生:【どうしたの!!??ええぇーー!?すごいじゃん!!??すごいよ!!】
△私内心《すげぇ褒めるやん!!やった!!》
《なんだかマジのいい奴が来てくれた!》
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高圧的な雰囲気は皆無です。なぜなら病院としては外来に通わせなきゃいけないのですから、病院に行きたくないという感情をなるべく持たせるわけにはいかないのだと思います。
今思えば、これが正にこの病院のスタイル。これぞ真髄。これが真骨頂。
私的にはこのやりとりでヤメる方向に一気に向かったとしか思えません。
今となって感じるのは、スリップ【再使用】しなかった事が先生にとっては全ての結果なんだと思います。例えスリップしたとしても、咎めたり、怒ったり、というのは無いのでしょう。それが治療方針でした。
※ちなみにここでやってしまったと打ち明けても逮捕されません。
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私が思うに、例えば(友人や家族が覚せい剤などに手を出してしまったと仮定します)
この時に
イラついてみせる とか
オマエハブだわ とか
あきれたわ とか
などなどのリアクションは避けた方が良いと思います。
なぜなら、そいつはさらに悲しくなり仲間外れにされ孤独になり、そしたらシャブ食うしかないなと。。必然です。
病気なので責めるのではなく治療をすすめてあげて下さい。
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ここまで治療の方針、スタンス、雰囲気をお伝えさせてもらいました。
とにかくドラッグ、アルコール中毒、向精神薬中毒を《やめたい、やめなきゃ、治したい》の気持ちが1ミリでもある人は
【ダメもとで、少し無理してでも受診】
してみてください。おすすめします。
次号では更に抗酒剤(ノックビン)を用いた治療と
SMARPP(スマープ ):薬物再使用防止プログラム
からお伝えしたいと思います。
この抗酒剤が強烈で、アルコール依存症からの脱出が一気に進みました。
私にとってアルコール依存症の脱出こそが、その他の中毒からの脱出に繋がっていきます。
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ご拝読ありがとうございました。それではまた次号でお会いしましょう